「お店に合うのれんを作りたいけれど、何から始めればいいのかわからない」
「生地や染め方など、専門的なことが多そうで失敗しないか不安」
初めてのれんをオーダーされる方から、このようなお声を多くいただきます。
のれんは店舗の印象を左右する大切なアイテムだからこそ、慎重になるのは自然なことです。
この記事では、創業明治20年の老舗・永勘染工場が、本染めのれんに使用される生地の種類と特徴、
そして初めての方でも安心して進められるのれんオーダーの流れをわかりやすく解説します。
「完成したデザインがないと注文できない」「生地や染め方を自分で決めなければならない」 そのように思われがちですが、実際には最初からすべてが決まっている必要はありません。
永勘染工場では、
どのような場所に設置するのか(屋外・屋内)
どんな雰囲気のお店なのか
どのくらいの期間、どの頻度で使用するのか
といった点を伺いながら、お店に合った生地選びから一緒に進めていきます。
本染めのれんは、生地の質感や厚みによって、見た目の印象・使い心地・耐久性が大きく変わります。ここでは、永勘染工場で実際によく使用されているおすすめ5種の生地をご紹介します。
シャークスキンは、細かな斜めの織り目が特徴の綿生地で、のれん用生地として非常にバランスの取れた素材です。表面はなめらかで上品な印象がありながら、適度な厚みとコシがあるため、長く使いやすいのが特長です。
本染めとの相性も良く、色ムラが出にくいため、店名やロゴをすっきりと見せたい場合にも向いています。飲食店・物販店を問わず、業態を選ばず使いやすい定番生地です。
おすすめの用途
・初めてのれんをオーダーする方
・文字やロゴをはっきり見せたい店舗
ブッチャーは、表面に凹凸のある織り目が特徴的な綿素材の生地です。麻のようなざっくりとした風合いがありながら、綿ならではの扱いやすさも兼ね備えています。
程よい厚みと透け感があり、重くなりすぎないため、飲食店や物販店など幅広い業態で採用されています。本染めとの相性も良く、染料が繊維の奥まで入りやすいため、裏表ともに自然な染め上がりになります。
おすすめの用途
・和の雰囲気を出したい店舗
・麻の風合いを取り入れたいが、扱いやすさも重視したい場合
厚地天竺は、昔からのれんによく使われてきた天竺木綿を、通常よりやや厚手にした生地です。太めの綿糸(10番手)を使用することから、「10番天竺」と呼ばれる場合もあります。一般的な天竺に比べて厚みと耐久性があり、柔らかさの中にしっかり感があるのが特長です。
綿ならではの素朴で温かみのある風合いがあり、店舗の雰囲気をやさしく伝えたい場合に向いています。厚みがある分、風や人の出入りがある場所でも比較的安心して使用できます。
おすすめの用途
・毎日使う店舗用のれん
・柔らかく親しみやすい印象を出したいお店
スラブ生地は、糸の太さに不均一さを持たせて織られた生地で、表面に自然な節(スラブ)が現れるのが特徴です。同じ綿素材でも、平織りとは異なる豊かな表情が生まれます。
厚手のスラブ生地は存在感があり、店舗の顔としてのれんを設置したい場合に適しています。本染めによる染め上がりも味わい深く、和の空間や落ち着いた雰囲気をより引き立てます。
おすすめの用途
・老舗感や重厚感を演出したい店舗
・のれんをシンボルとして使いたい場合
本麻生地は、天然素材ならではの清涼感と高級感を持つ生地です。通気性が良く、さらりとした質感は、夏場ののれんや格式を重んじる店舗によく選ばれます。
一方で、綿素材に比べるとシワが出やすく、水分や摩擦による影響も受けやすいため、設置場所や取り扱いには配慮が必要です。その分、他の素材にはない風格と季節感を演出できるのが本麻の魅力です。
おすすめの用途
・和食店・旅館・老舗店舗
・季節感や上質さを重視したのれん
のれんの耐久性は、生地の種類だけでなく、設置環境や使用頻度によっても大きく変わります。屋外設置の場合は風雨や日差しの影響を受けやすく、屋内では人の出入りによる摩耗が主な要因となります。
本染めは、染料が繊維の奥まで浸透するため、表面だけに色を乗せるプリントに比べて色落ちしにくい特長があります。ただし、どの生地でも経年変化は起こるため、用途に合った素材選びが重要です。
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完成・納品
永勘染工場では、1枚からのご注文や、デザインが未確定の段階からのご相談にも対応しています。
永勘染工場は、創業明治20年の染工場として、日本の伝統文化である「のれん」を作り続けています。お店の顔となるのれんの生地選びから仕上がりまで丁寧にご説明し、納得してご注文いただくことを大切にしています。
のれんオーダーは、すべてを決めてから始める必要はありません。 「お店に合う生地を提案してほしい」「耐久性について相談したい」 そんな段階からでも大丈夫です。
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